しゅんしゅんのHP TOP







第4回 のんびり弾丸バス旅行 コンテンツ
その1 JAMJAMライナー(〜朝の京都の乗り継ぎ)  【このページ】
その2  昔の家の跡と郡山城址を訪ねて(奈良)
その3 伏見稲荷大社の千本鳥居
その4 帆布カバン「喜一澤」と東山・祇園めぐり
その5 清水寺は改修中
その6  京都深草から遠鉄e-LineR大阪線で帰途に/講評

記事の内容は、2017年5月下旬(平日)に旅行に行った際の内容に基づいています。
交通機関のダイヤや路線、お店や観光地の営業時間の変更や改廃があった場合でも原則として書き直しはしませんので、ご了承ください。




5月下旬のとある夜。浜北駅(浜松駅ではなく)で夜行バスを待っていました。
浜松の片田舎の浜北から、「神戸三宮」行きのバスが出るなんて胸熱です。しかも、念願の3列シートのバスです。

のんびり弾丸バス旅行シリーズも4回目となり、今回は京都方面にしてみました。


その1 JAMJAMライナー体験記(〜朝の京都の乗り継ぎ)



今回利用しようとする JAMJAMライナー JX301便の紹介(体験記)です

21:00 浜北駅 → 21:35 浜松駅南口 → 22:45 豊橋駅東口 → 22:55 新豊田駅 →→ 5:00 京都三条駅前 → 6:00 梅田 → 6:20 USJ → 7:00 神戸三宮高架商店街

 ツアーバスの特徴として、多くのバス停が電鉄会社が使うメインのバスターミナルから外れています。電車の改札口から目と鼻の先なのは私が乗る「浜北駅前」と「京都三条駅前」ぐらいだと思います。(新豊田駅は愛知環状鉄道の駅で、メインは名鉄の豊田市駅)
 どうして浜松駅から浜北駅まで延長しているのでしょうか。乗客サービスというより車庫の都合ではないかと思っています。JAMJAMライナーの車両は、浜 北区内にある独立系のバス会社の車庫で昼間は休んでいるのです。(そのバス会社の方に話を伺うと、バスの車庫を提供しているだけでその会社自体は運行に関 わっていないとのことです) 
電鉄系と対抗するツアーバス系の高速バスは、こんなところでも苦労しているのかもしれませんね。


本当はドリーム号に乗りたかったのですが……

第2回と第3回の「のんびり弾丸バス旅行」では、遠鉄e-LineR横浜線の発車直前に「京阪神ドリーム静岡号」の車体を目にしており、関西方面に行くときは一度は乗りたいと思っていました。

ところが、WEBで検索すると、2016年には3列シートで運行されていた「京阪神ドリーム静岡号」が、何と4列シートに改悪されているではありませんか。
意外と乗車率の良い路線と聞くので、相席の可能性……とんでもない。
かといって、大人子供並びで買い占めると6000円近くなり、それなら新幹線と大差なくなってしまいます。

そんな折、浜北駅に「神戸三宮行」のバスポールを見つけ、調べたら3列シートの夜行バスではありませんか。
料金もe-LineR昼行便並の4,000円。(※運行日や予約のタイミングで運賃は大きく変動します)

大切な家族を抱え、会社でもそれなりの役に就いている私としては、ツアーバス系のバス会社より(より安全と信じられている)電鉄系を選びたかったのです。
また、地元の遠鉄と協業している西日本JRバス(またはJR東海バス)という気持ちもあったのですが、同じ値段で3列と4列。
選ぶどころの話ではありません。

遠鉄の場合は、3列車を導入できない事情も理解していますし、小さな会社なので「隣席確保サービス」への期待も捨てていないのですが、わざわざ改悪するような会社の4列シート車に乗るぐらいなら、新幹線のほうがマシです。



在りし日の3列シート「京阪神ドリーム静岡号」
(2017年現在は4列シート車に改悪されています)


2015年 JR東海バス車



2016年 西日本JRバス車








20:45、地元バス会社車庫で見かけたことのあるオレンジ色の車両が入ってきました。
乗務員の挨拶のあと、乗車口で座席が割り当てられました。(電鉄系の高速バスは予約時に確定しますが、ホテルのように後で割り振るというのも理にかなっている面があります)

私の席は4-D……前から4列目の一人側の座席でした。二人側の座席でも、肘掛けもシートも別々なので問題なかったのですが。
浜北駅前からは、私の他 女性が1名乗り、21:00の定刻通り発車しました。カーテンの隙間から外を見ると、見慣れた町並みが広がっており、座ったまま京都に行けるとは妙な気分です。

車内設備は、3列・4列コンビシートというシートを選べるタイプで、4列シートは1000円ほど安くなっています。
また、コンセント、レンタルブランケット(ビニール個包装なし)、使い捨てスリッパ、使い捨てアイマスクとなっています。
Wi-fiとトイレは付いていません。


矢印が私の席





21:30 浜松駅に到着。ここで3名乗車。2名は後方の4列シート、1名は3列シートに座り、定刻の21:35発車しました。

ここで、肉声による諸案内がありました。(本当は乗車地ごとに何度かあったのですが、まとめて紹介します。順番は違うかも)
・車内は禁煙、禁酒(乗車前の飲酒も不可)
・携帯はマナーモードにして音声通話禁止。
・座席の移動禁止、空席に荷物は置かないでください。(電鉄系は「最終乗車停留所を過ぎたら座席の移動可能」でした)
・コンセントはデバイスのみ使用可。ヘアアイロンなど使用禁止。
・消灯時、スマホ等の明かりは付けないで。窓のカーテンも開けないで。
・トイレがないので何度か休憩を行うが、肉声でのアナウンスは行わず、車内を薄暗く点灯している間だけ下車可能。発車・扉を締める時刻は運転席に掲示。最初の休憩は「上郷SA」
・道路を走るので、遅れたらごめんね。


4列席もシートの間隔はゆったりしており、相席でなければこちらのほうが良いぐらい。




バスは国道1号線 浜名バイパス(下道)を通って21:35豊橋駅へ。

ここで、イレギュラーなことが起こりました。まず、予約なしの飛び込み客がいたようで、運転士と座席の相談をして、3列席に収まりました。また、予約をしていた方が停留所にいないようで、発車時間ギリギリまでドライバーは夜の街に向かって名前を叫んでいました。
それでも、22:45の定刻には扉を閉めて豊橋を発車。無線(?)で会社に報告していたようでした。

次の新豊田では予約がないということで、「この放送の5分後に消灯します」とアナウンス。
23:00に消灯……なんということでしょう。第1回のドリーム号(東京行き)、第2,3回の遠鉄e-LineRだと、1:00近くまで明かりがついて落ち着かないのに……。
iPodを手元に寄せて待つことしばし。案内の後車内は真っ暗になりました。

バスのエンジンの音が高まったので、東名高速に乗ったのでしようか。23:50頃に豊田市駅に着いたらしく、静かなまま停車して23:55、発車しました。
結局、この日の乗客は、3列席に4名、4列席に2名という寂しい状況でした。
嬉しかったのは、後ろに乗客がいないのに加え、リクライニングがものすごく深く、文字通りベッド感覚で休めたこと。(深く倒れるバスは。満席だと全部倒すとトラブルになるようですが……)

0:21上郷SAに到着し、車内の明かりが少しだけ付きました。ふと隣のバスを見ると、ウィラーエクスプレスの東京ディズニーリゾート行き、JRバスの東京ディズニーリゾート行き……ええっ、東京行と関西行きが並んでいるなんて、ここはどこ???




トイレから戻り、車内が明るいうちにスマホを見てようやくわかりました。東名高速は西方から順に、豊田IC、上郷SA、伊勢湾岸道の豊田南JCTと並んでいるのですね。
だから、豊田市から伊勢湾岸道の間は東名高速の上り線を走るので、東京行のバスと並ぶわけです。
15分休憩の後、0:35、上郷SAを発車しました。バスは予想通り豊田南JCTから伊勢湾岸道に入っていきます。
豊田から京都まで、普通に高速道路を走行すると、3時間もかからないのです。朝5時に着くバスが早着?? 
私は三条(京阪) 5:26発より早い電車には用がないので、早着だと正直困ります。





と、新名神の土山サービスエリアに1:40到着。車内が少しだけ明るくなり、1:55まで休憩と表示されました。
土山SAは4月のバンビツアーでも行ったなぁ…… と思いつつ、トイレと飲み物の補充を行い、座席に着くとドライバーが人員を確認し、ドアを閉めて消灯して、そのままアイドリングのまま待機となりました。
なるほど、ここで時間調整なのか……としばしの眠りにつきました。
面白いのは、3:35に再び明かりがつき、ドアが開いたこと。3:50までの休憩というので、非常食として持っていたおにぎり1個を持つと、バスの外でかぶりつきました。(車内だと音が響くので)
洗顔もしたかったのですが、洗面台の水圧が恐ろしく低いので、それは叶わず。
全員揃ったところで3:50発車。当日は名神高速集中工事のため、新名神から京滋バイパスに入って京都に向かいました。
シートが良いのか、三列シートのおかげなのか、尻や腰の痛みを全く感じないのは良いことです。
4:45。車内が全点灯と明るくなり、京都到着のアナウンス。4:57、ほぼ定時どおりに京阪電車の三条駅に到着しました。


ここで下車したのは私と男性客1名でした。


↓京都に着いたJAMJAMライナー




↓鴨川の「床(とこ)」 これで京都に着いたことを実感




鴨川の床をしばし眺め、地下にある三条駅の券売機で「SUICA」にチャージして改札を通過。トイレで洗顔していると5:04発の始発が出る気配がしましたが、気にしないで見送りました。

東京の場合は山手線を中心として、JR、私鉄、地下鉄が有機的につながっていますが、関西、殊に京都の鉄道網はわかりにくく、対大阪の電車の終着駅がバラバラで、おまけに連絡していないというわかりにくさ。
JAMJAMライナー降車場所の京阪三条駅前から京都駅に出るのにも、はんなり、ではなくすんなりとはいきません。
今回は始発電車が絡んでくるので、ここだけは念入りに調べておきました。



↑東京ではとっくに乗れなくなった103系が奈良線では現役。私が子供だった頃はディーゼルカーが走る地方路線でしたが



次の淀屋橋駅(つまり大阪方面)行きは5:26なので、ベンチで20分近く待って、東福寺で下車。ここで奈良線の京都行き始発に乗り換えて、京都駅に到着。ここで近鉄電車の乗り場に向かいました。











しゅんしゅんのHP TOP



(C) 2017 S.Nakamura(Shunshun)