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第4 回 のんびり弾丸バス旅行 コンテンツ
そ の1 JAMJAMライナー(〜朝の京都の乗り継ぎ)  
その2  昔の家の跡と郡山城址を訪ねて(奈良)
その3  伏見稲荷大社の千本鳥居
その4  帆布カバン「喜一澤」と東山・祇園めぐり 【このページ】
その5  清水寺は改修中
その6  京都深草から遠鉄e-LineR大阪線で帰途に/講評



その4   帆布カバン「喜一澤」と東山・祇園めぐり

出町柳行き(京都市街地方面行き)の電車に乗り込んでからも、どこで降りようか迷っていました。
祇園四条で降りて、八坂神社→知恩院→買い物にしようか、逆にしようかと。荷物が増える買い物は後にしたかった反面、早く「喜一澤」のカバンに触れてみたいという気持ちもありました。

結局、買い物を先にすることにして、京阪電車を三条で降り、先程利用したバス停を横目に東山の方向に向かって歩いていきます。
ここは観光地でもなんでもないので、人通りが殆どありませんが、落ち着いた町並みはさすが京都と言ったところです




東大路通に出て、最初に寄ったのは「一澤信三郎帆布
今日は定休日だと知っていたのですが、店だけ見ておこうと思って。




一度目の裁判で負け「信三郎帆布」として営業を始めた時、柄物の帆布を使ったカバンを売り出したそうですが、私は帆布カバンには柄がない方が良いと思っているので、なんだかなぁ……とショーウインドーを見ていました。
日程を決めた後に信三郎帆布の定休日を知ったので、残念ですがお店を後にしました。




そして、一澤信三郎帆布から南に歩いて数分。今度は「帆布カバン 喜一澤」に到着しました。ここが今日のメインの一つです。

※喜一澤の「喜」、正式には漢字の七を3つ組み合わせた異体字を使用するのですが、文字化けの可能性があるし、画像を文字のところにはめ込むのもスマホでは見づらいので当ページでは「喜一澤」に統一します。




二度目の裁判で負け、「一澤帆布」の商標が使えなくなったので、新たにブランドと店を立ち上げた当店、想像以上に小さくてお客さんが数人入ればいっぱいになりそうです。
店内に入ると、むせ返るような帆布の匂いと、天井近くまで所狭しと並べられた数々の帆布カバン。全て無地のシンプルなデザインです。
ただ、目移りしはじめて値札を見ると、やっぱり割高感があります。(ネットで調べてある程度は想像していましたが……)


比較対象はL.L.Bean。元々私はL.L.Beanの(昔からあるトートバックの)ファンなのです。
質実剛健、ものすごく丈夫でちゃんと作っているL.L.Beanはいい商品だけど、日本で有名な「一澤帆布」ってどうなのだろう、というのがこちらに来たきっかけの一つです。
L.L.Beanのトートバックは中国や東南アジアなどではなく、アメリカのメイン州にある工場で作っているので、かなり高価……だと思っていたのですが……






予算を10,000円と決めてきたので、10,000円で収まるカバン……と20分近く粘って決めたのが、このショルダーバック。
ファスナーにも「喜一澤」のロゴがしっかり入っています。(税込みで10,000円を僅かに超えました)
あと、キーホルダーを別に購入しました。






帆布カバン「喜一澤」は一澤喜久夫氏を代表として、平成22年 にオープンした帆布カバンの店です。

喜久夫氏の父 一澤信夫氏は、一澤帆布店の三代目で、喜久夫氏は先代とともにデザインと職人への製作指導を競い、帆布カバンのスタイルを確立したとされていま す。
平成13年、先代信夫氏が亡くなると、喜久夫氏の兄、信三郎氏といわゆるお家騒動状態となり、2回に渡る裁判の結果、「一澤帆布」の名称は信三郎氏の手 に渡ることになります。

「喜一澤」を訪れる前、ネット上だけではありますが、双方の言い分を見てみるとどうしても片方に与する気にはならないのです。

京都でお店を開くには、寺院関係者等のバックアップが必要とも言われますが、店を引き継いだ信三郎氏はもとより、喜久夫氏も元の場所に近い一等地に店を構 えていて、喜久夫氏完敗とは思えないのです。
(近くで似たような店を構えていられるのは、双方に支持者がいるということかと思いました)



喜一澤を出て、道路を渡るとそこは知恩院。さっきの伏見稲荷の喧騒がウソのように静まり返っていました。



恐ろしく急な階段を登ると、大きな三門がそびえ立っており、門の下の日陰には欧米人風の観光客が佇んでいました。
伏見稲荷は中国や韓国の人が多かったのと対象的です。




更に急な階段を登ると 御影堂のある山の上についたのですが……



御影堂はあいにく大修理中。信徒さんの集う場所には導線がありましたが、余り見るところもなさそうです。
それでも、人の少ない境内で一休みして、今度は緩やかな女坂を通って山を下りました……って、ここでは一銭も使ってないww



知恩院から円山公園の中を歩いて八坂神社へ。ここもバスツアーのコースから外れているためか、個人観光客の入りがちょうどよい加減でした。



このぐらい空いていると「ご利益ありそう」



どうやら、南楼門から出てしまったみたいです。ま、いいか。




八坂神社を横目に四条通りの繁華街に入り、さすがにお腹がすいたので食事を、と店を探します。
繁華街だけあって、オシャレでボリュームのある洋食屋が多かった(あと、ラーメン屋も目につきました)のですが、「朝はモスバーガーで、夕食はコンビニ弁当だから、昼食は和食が食べたい!!」とあてもなく探し回って、ようやく和食を提供している店をビルの1階に見つけました。




さすが京都だ、オシャレな店だ、と和モダンな店内に入り、メニューを選んで運ばれてきたいくら丼定食(?)……お皿や味噌汁の器が洋食器で、しかもスプーンやフォークで食べるようになっています。
「さすが、インバウンドおもてなしの街京都だ」と感心しつつ、しばし休憩。

後で調べたら、「ナナズグリーンティー」という全国チェーンのカフェでした。(器にも書いてありますが、調べるまで知らなかった) 地元の浜松にもお店があるそうです。





一応、四条大橋も渡ってみます。鴨川のほとりをカップルが歩いていました。




四条大橋から東山の方を振り返ると、町並みの奥に山が迫っていて、盆地なんだと改めて感じます。




腹ごしらえをした後は四条の繁華街をぶらぶらして、なぜか免税店のLAOXへ。
おみやげに、いかにも京都らしい、いわゆる「ネタTシャツ」を購入したのです。
買い物をして時計を見ると14:00ちょっと前。高速バスが出るまで3時間もあります。
私は、ショッピングでは時間を潰せないし、さてどうしよう。と道路を見ると「清水寺・京都駅」と書かれたバスが走っていました。

「そうだ、清水寺に行こう」と、道を渡り、着物姿の観光客と一緒にバスに乗り込んだのでした。
(バス停に案内人がいたので、阪急の河原町駅のバス停からだと思います)









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