ウオルト・ディズニーワールドの想い出

1998年の10月、私たちのハネムーンはウオルト・ディズニーワールド(WDW)でした。
そのときの想い出と、役に立ちそうなことを書きつづってみました。

データは当時のままです。最新のデータと異なることがありますので、ご了承下さい。


1日目
静岡県→成田→(ノースウェスト航空・ミネアポリス乗り継ぎ)→オーランド
いつも新幹線に乗ると東京駅についてほっとするのですが、今日は違います。数ある乗り物のまだホンの一部です。スーツケースを抱えて地下ホームに降り立ち、成田エクスプレスに乗って成田空港へ。


これから乗る航空会社の飛行機の前で。
成田空港でNWのジャンボと旅行会社の陰謀、ではなくて深慮遠謀のため、フライトの3時間前に空港に着いた私たち。先に送っておいたスーツケースを請け出すと、慣れないためにさっさと通関してしまいましたが、通関する前の方が遊べる部分が多かったのに気が付いたときは後の祭り。サテライト4階のお店を冷やかしたり、あまりおいしくないカレーを食べたりして過ごしました。(南ウイングの旧第3サテライト。今は改装工事中のはずです)

さて、いよいよ搭乗。妻は生まれて初めての飛行機です。初めての飛行機がいきなり国際線、しかも太平洋横断線なんて、うらやましいような気の毒のような・・・・・。
ノースウエストの客室乗務員は無愛想と言われていましたが、アメリカ人らしくていいと思いました。(かつて、青森にいたとき、アメリカ人の家族とつきあったり、英会話をしに行ったことがあるけど、普通のアメリカ人ってこんなもの)
座席は窓側のA席、B席。窓側の席がすくないジャンボ機では貴重な座席です。飛行機はぐんぐん上昇し、気が付いたら雲の上でした。

うつらうつらしていると、朝食。そして、ミネアポリス・セントポール国際空港へ着陸です。


ここで、アメリカへの入国となるわけですが、ここで大問題が。
入国手続きはひとりずつということになっていますが、妻が「英語がしゃべれない」というのです。
「パスポートを見せて『ディズニーワールド』と言えばわかるよ」と知らん顔していましたが、実際は私が先に入国手続きをするときに、「次は私の妻で、私と同じです」と言っておきましたので、すぐに済んだようです。(パスポートの姓を揃えておいてよかった・・詳しくは後述)

空港にはJTBの現地係員がプラカードを持って待っていました。集合時間と場所を確認すると一旦解散となったのですが、写真のシャッターを頼みながら色々聞いてみると、現地の大学生(留学生)だとか。
ミネアポリス空港は空港内にショッピングモールがあり、乗り継ぎの2時間はあっという間につぶせました。ミネソタ州のTシャツを買った後は、マクドナルドへ。味は日本と同じでしたが、量がおおかったです。
トイレに行った妻が「扉が半分の大きさしかない」

再び現地係員の所に集合して、国内線乗り場へ。国際線と違い、小さな飛行機がずらりと並んでいます。
私たちが乗ったオーランド行きは片側3人ずつの小さな飛行機でした。
ここからは、日本語が使えない世界。アナウンスも客室乗務員の対応も英語のみです。
オーランドまでの3時間、妻は固まっていました。

オーランドに着いたのは現地の夕方。日本時間では朝と言える時間です。ここでもJTBの係員がいました。
同じツアー客の中で「座席にカーディガンを忘れた」という人が。結局調べても出てこなかったようで、改めてここは外国なんだと身にしみました。

ホテルまではミニバンにトレーラーを連結した車で。初めてみるオーランドの町並みは、やたら道路がひろいという印象でした。この異国で4日間過ごすのか・・。

ここまで来るのに、「地元の私鉄」「新幹線」「成田エクスプレス」「国際線」「国内線」「ミニバン」と乗り物を6つ乗り継いできました。思ったより少ない感じですね

ホテル「ポート・オーリンズ・リゾート」に着いたのは夜8時過ぎ。
レストランで軽食を摂りましたが、またもや山盛りです。



南部の邸宅風の外観 ポートオーリンズの外観ポート・オーリンズ・リゾートはこんな感じのホテルでした。
・施設
管理棟(フロント、ショップ、カフェテリアタイプのレストラン、テーブルサービスのレストラン)、 プール1つ(スライダー、コインロッカー、更衣室、洗濯機コーナー)、客室棟たくさん、バス乗り場、船着き場
・船着き場
このホテルは川べりに建っていますが、ボート(40人乗り)でマーケットプレイスやプレジャーアイランド、ディキシー・ランディング・リゾート(ホテル)に行くことができます。景色は最高ですよ。(吹きさらしなので、夜は少し寒い)


・プール
1つしかない(ディキシー・ランディング・リゾートは4つもある)のですが、とても大きいです。どちらかといえば、子供の利用が多いですが、広いので気になりません。夜も泳げます。ジャグジーや洗濯コーナーもあります
そこでは洗剤も売っていますが、匂いなどがなじめなさそうなので、日本から持ってきた洗剤を使用しました。 全自動洗濯機なので、コインを入れダイヤルを回すだけです。(乾燥機もあります。)



客室内はこんな感じです 客室内 3階建ての客室棟が広い敷地に点在しています。遠くの客室棟だと、バス乗り場までかなり歩きます。日本のホテルと異なり、外向きの廊下を通って客室に入ることになります。部屋は日本のシティホテルよりは広めです。窓は廊下側しかないので、カーテン&ブラインドを閉じるか覗かれるかどちらかです。(けっこう皆さんブラインドを開けて覗けるようになっていた) 手前のリビングにはテーブルと椅子、ベッド、整理たんす&テレビがあり、奥に洗面台、とユニットバスがあります。内装はアメリカ南部風に統一され、古写真まで飾ってありました。また、洗面台が2つあるのも、朝の忙しい時には高ポイント。なお、ベッドの高さが日本のものより高く腰掛けると足がぶらぶらします。
天井にはシーリングファンがついていますが、冷房もガンガン利いています。
なお、日本語を話せるスタッフは常駐していないとのことです。


※2002年1月現在、「ポートオーリンズ」「ディクシーランディング」は「ポートオーリンズ・リゾート」に統合され同リゾートの「フレンチクウォーター」と「リバーサイド」地区という位置づけがされているようです



2日目
EPCOT-- マーケットプレイス

今朝の朝食はミールクーポンではないので、ホテル内のカフェテリアへ。
食事を買った後、私がフォークやら調味料を集めていると、若い女の子が「あのう、すいませ〜ん」
新婚の男性を逆ナンパなんて、と一瞬思ったら(んなわけないか)、「ミルクってどこにあるんでしょうか??。わたし、英語だめなんです」
見あたらないので、キャストを見つけ、場所を英語で尋ねて教えてあげましたが、相手の男は席でふんぞりかえっています。
私の場合、英語は多少喋れるので、捜し物は私の役目なのは当然ですが、相手の男、よくもまあ、喋れない新妻を放り出すもんだ、とちょっぴり呆れてしまいました。


EPCOTでツーショまず、手始めに「日本にないもの」ということでEPCOTへ。
EPCOTへは直通バスがでており、さすが直営ホテルだと思いました。
ただ、ディズニーワールドがだだっ広いために、15分かかりましたが。
主に回ったのは、フューチャーワールドと、ワールドショーケースの右半分。奥にある日本館まで行ったところで、昨日のフライトの疲れが出たため、昼寝しにホテルに戻ったためです。

フューチャーワールドでは、朝ですいていたため、ホライズン、 など、かなり乗りました。まだ余裕があったので、アナウンスの趣旨を妻に意訳してあげて。


アメリカン・アドベンチャー館はワールドショーケースの一番奥の目立つ所にあります。
アメリカンスピリッツにあふれています。
古きよきアメリカのスタイルをした聖歌隊やバンドがアメリカの伝統的な音楽を奏で、それをアメリカ人のゲストが取り囲んで神妙に聞いています。まさにここはアメリカ。外国人の入り込めない雰囲気です。私たちの隣で立って見ていたドイツ人(と思われる人)も居心地悪そうでした。
この場違い感が面白かったのですが・・・
ホールの中では約30分の映画とオーディオアニマトロニクスが上映されます。内容は、アメリカの歴史ですが「我々の祖先が開拓してこの偉大なるアメリカ合衆国を作り上げた」というアメリカ賛美の連続。ここまで自分の国をヨイショできるなんて、うらやましく思いました。

日本館はアメリカン・アドベンチャーのとなりにあります。アメリカに飽きた日本人のオアシス、と言いたい所ですが、あくまでもアメリカ人に日本の紹介をするところなので、多少違和感があります。
天ぷらや鉄板焼きは割高で混んでいたので(アメリカでは日本食が流行っている)、焼き鳥を食べました。ご飯はまあまあだったものの、焼き鳥のたれが激甘でびっくりしました。
1階には「三越」が入っており、日本的な物の他、普段日本で当たり前に手に入るものまで売っていました。ペットボトルのジュースや烏龍茶など。確か、1本$3ぐらいと割高でした。(パーク内の現地ドリンクは1本$1) でも、行ったのが初日じゃなければ(ホームシックなりかけの)妻は買っていたかも。



マーケットプレイス昼寝の後は夕方から「マーケット・プレイス」へ行きました。行けども行けどもショップが並び、ディズニーのリゾートの凄さを知りました。(当時はTDLにイクスピアリなんて無かったし)
18歳未満立ち入り禁止の「プレジャーアイランド」にも入ってみましたが、異国のディスコみたいな感じの所はなじめなくて、そのまま反対側に出てしまいました。
世界最大のディズニーストアにも立ち寄り、おみやげを買い込みました。他人へのおみやげを初日に買ってしまうのは私たちの旅行テクニックの一つで、あとはゆっくり遊べるわけです。そういえば、日本人ハネムーナーがカートいっぱいに小さなビスケットを買っていました。職場全員に配るのでしょうか。ちょっとかわいそうでしたね。




3日目
ブリザードビーチ、ホテルで洗濯&現地流にガーデンで読書(オーランド市内へ)
直通バス
バス 私たちも4大テーマパークだけでは後悔すると思い、ブリザードビーチに行ってみました。(行く前にJTBの現地デスクで情報を確認しました)
JTBの指示通り、パスポートは金庫へしまい、水着以外は、ホテルのカードキーとわずかな現金、使い捨てカメラだけの身軽なスタイルです。あと、使い捨てコンタクトを装着しました。

ホテルから直通バスで 現地に着き、ゲートをくぐると、まず、ロッカーを借りる必要があります。(私たちはタオルも借りました)。ロッカーフィーには保証金も含まれており、カギを返すとその分は現金で戻ってきます。
カップルでもロッカーは2人で1つで充分でした。WDWのプールは、日本と違い、ロッカーは更衣室の外にあります。従って、男女別々に着替えた後は着替えを持って外に出て、ロッカーに納めることになります。
カギを借りる形なので、日本のコインロッカーと違い、出し入れ自由です。

割と混んでいましたが、大きな浮き輪に乗って流れるプールを4周したり(1周20分)、小さなスライダーを試してみました。
スライダーに日本語で「スタート」「ゴール」と書いてあるのとか、現地の人のタトーで間違い漢字を探すのも面白かったです。


バスの中このあとは、洗濯をしながらプールサイドで読書、夕方からは市内観光(JTBのミニバスでショッピングセンター)とアメリカ人っぽく過ごしました。
WDWのすべてを遊ぶのには1か月かかると言われます。3〜5日の滞在ではとても無理なので、つい過密日程を組みがちですが、疲れると思ったからです。
また、初めての海外旅行でWDWだけ行ったのでは、本当のアメリカに触れたような気がしないので、敢えて休憩日を作りました。
おかげで、飛行機や慣れない外国での疲れもリフレッシュ。残りを濃く楽しく過ごせました。

JTBでは、オーランド市内にミニバスを走らせており、メルカードというショッピングセンターへ行きました。WDWのキャストと違い、無愛想な店員がいたりしましたが、現地の空気をちょっぴり吸えました。(オレンジジュースがめちゃくちゃ安かったけど、3リットル入りのボトルじゃとても飲み切れないですよね。)




4日目
マジックキングダム(キャラクターブレックファスト)、アニマルキングダム、MGM、マーケットプレイス
4日目、5日目はやたら混んでいました。
帰国してから分かったのですが、「コロンブスデー」(コロンブスがアメリカ大陸を発見した日)の3連休に引っかかっていたのです。(これを調べずに行ったものだから、アトラクションなど、先に行った人から聞いた待ち時間の数倍待っている)。往復の飛行機はすいていましたが。
アメリカ合衆国大使館の祝日案内のページを見ておけばよかった・・・

と、いうことで、後半の2日間は、空いているところをさまよっていた感じです


ミニーちゃんとミールクーポンではキャラクターブレックファストも利用できるというので、マジックキングダムに行ってみました。
東京ディズニーランドの「クリスタルパレスレストラン」のそれと同じですが、違うのはレストランの外での待ちかた。
受付で名前を言うと、自分の名前が呼ばれるまでベンチで座って待てます。

食事の後は右回りでパークを1周。スペースマウンテンが一人乗りだったり、ライド(アトラクションの中を乗り物にのって眺めるツアー)に乗ったり、トゥーンタウンでミッキーたちと写真を撮ったり(そういうアトラクションがある)、「ピーターパン空の旅」を初めて体験したり(日本のそれには乗ったことありません)、ホーンテッドマンションに行ったりして、スブラッシュマウンテンまで行ったら早くも1時間待ち。
これは、オープンダッシュで乗るしかない、と思いました
ここで、私たちは予定を変更して
・当初案−−4日目-マジックキングダム、5日目-アニマルキングダム、MGM
・変更後−−4日目-マジックキングダム、アニマルキングダム、5日目-マジックキングダム、MGM
ということにして、アニマルキングダムに向かいました。

サファリカーを体験したのは良かったのですが、全体的にEPCOTやマジックキングダムに比べてあまり面白くないので、昼食を食べた後はMGMに行ってみました。

どのガイドブックもMGMではバックロット・ツアーを勧めています。これはトラムに乗って、映画の舞台裏を探る、というアトラクションですが、はっきりいって、語学力と元ネタの映画をしらないと、あまり面白くないです。
(MGMの他のアトラクもこんな感じ。説明や台詞が多いので、語学力は必須です。さらに元ネタを知ってないと・・。特に、ハネムーンで行かれる方は、自分だけでなく、相手がどの程度ディズニー映画(アトラクのタイトルを見て。)を知っているか確かめた方がいいですよ。)

ここで、どしゃ降りになったので、雨具を持っていない私たちはホテルへ引き揚げました。
当然、靴もバッグもびしょぬれなのですが、出発前「サンダルでもいいから予備の履き物と予備のカバン」を二人とも持っていったので、マーケットプレイスへも問題なく行けました。


5日目
マジックキングダム、EPCOT
まず、昨日乗り損なった「スブラッシュマウンテン」に向かうべく、マジックキングダムへ。
オープンダッシュのつもりでゲートに行ったら、もう、中に入れる様子。
「こりゃ開園時間を間違えたかな」と思ってプラザまで進むと、そこにロープが張ってありました。キャストに尋ねると、開園時間に入れるとのことでした。
ただ、開園時間が迫っても周囲のゲストは少なく、日本みたいに血眼になってオープンダッシュしないんだな、と変に感心してしまいました。

スブラッシュ、ビッグサンダーマウンテン、スペースマウンテンを回った辺りからまた混みだしたので、一旦EPCOTに行ってみることにしました。EPCOTへはモノレールを2本乗り継いで行きます。
ところが、EPCOTも既に混んでおり、2,3の不人気アトラクションを回ったあと、一旦ホテルへ。
プールで遊んでから再びマジックキングダムへ。やはり空いているアトラクションを回って閉園までいました。
閉園と言っても19時ですが、部屋に戻った後は大荷物の整理です。ふうっ。


  6/7日目 1日目の反対


今朝は7時にお迎えが来るということ。7時だとまだ外が真っ暗なのはサマータイムのせいです。(夕方は19時ちかくならないと暗くならない)
6時半、電話が鳴ってベルガールが迎えに来ました。大柄な女性でしたが、巨大な布袋とスーツケース2つはきついらしく、袋は私が持つことに。
ロビーに着くと、現地ガイドが待っていて、チェックアウト手続きを手伝ってもらいました。
聞くと、今日オーランドを出発するJTBのお客は私たちを入れて2組しかないので、早くホテルに着きすぎたとのこと。
眠そうにミニバンに座っているもう一組もハネムーナーでした。

オーランド国際空港では、2時間近いゆとりがあり、ここで朝食を食べて下さい、とのこと。部屋で事前に仕入れたドーナツなどで朝食を済ませていた私たちは、ショッピング街をうろうろと。さんざん散財した後なので見るだけでしたが、ユニバーサルスタジオのショップでユニバーサルグッズを少々買いました。WDWやメルカードでは絶対に手に入りませんものね

添乗員に見送られて乗った国内線の機材は非常に小さく、地面を歩いている空港職員と目が合いそうなくらいでした。
3人掛けのシートの窓際に私、真ん中に妻、通路側には上品な老婦人です。眼下にディズニーワールドを見ていると、妻が私を揺さぶります。老婦人が妻に語りかけてきたのです。
私は、妻は英語が話せないこと、ハネムーンであること、日本のディズニーランドに行きまくっていること、日本では田舎に住んでいて空港に着いてから「シンカンセンエクスプレス」に乗って家に帰ること、自分の仕事なんかを洗いざらい喋らされました。一方の老婦人はミネアポリスに農業をしている息子さんがいて、年に1〜2回会いに行っていることなどを話してくれました。眼下の眺めはどこまで行っても四角の畑が続いています。何もない荒野を開拓したアメリカ人に改めて尊敬の念を感じました。

ミネアポリス空港に下り立ちました。さっきのハネムーナーと付かず離れずに国際線ターミナルへ。
ここでも待ち時間が2時間あり、食事や(ウインドウ)ショッピングを楽しみました。
本屋をのぞくと、州の法律なのか、連邦政府の法律なのか、成人向け雑誌はタイトルだけ見えるようになった黒い袋に入れて売られています。中はきっと日本のものよりどぎついことと思いますが、表紙は子供や一般人に見せない。このはっきりした方針に好感がもてました。(気にならなかったわけではないのですが、税関で見つかると恥ずかしいので・・・)

さて、いよいよ最終行程、747ジャンボへの搭乗です。座席は窓際にならず、中央の4人掛けの所でしたが機内は多少空いており 4人掛けに3人で座るぐらいです。日本語のアナウンスが妙にほっとします。
フライトは13時間ちかくあったのですが、ほとんど寝ていて、気が付いたらベルト着用でした。

やっと日本に着きました。アメリカ本土からのハネムーナーからでしょうか。通関は非常に簡単でした。
スーツケースを送る段階になって、ちょっと参ったのが運送業者のこと。
運送業者はたくさんあったのですが、「ヤマト運輸の往復宅急便」にしていた私たちはヤマト運輸の営業所を探すのに一苦労しました。

エコノミーのシートに16時間も座っていた私たち。帰りの成田エクスプレスはグリーン車を奮発しました。
料金は東京まででプラス2500円。高いか安いかはなんとも言えません。ちなみに、妻はこれが「グリーン車初体験」でした。

成田エクスプレスのグリーン車は、普通のグリーン車と異なり、1人掛けのシートが両側にポツポツと並ぶという豪華版で、1両の定員はわずか24名です。(京葉線電車は立席入れて定員150名)
通常の特急列車は2人だと横並びのシートを指定されますが、ここでは前後の席を指定されます。つまり、前側のシートを後ろに向け、ふたりが見つめ合うのです。

外国人の利用が多いのは、別にお金持ちだからなのではなく、彼らは日本のグリーン車乗り放題というチケットを持っているからです。(「ユーレイル・パス」と言い、日本以外で発売されています)
ちなみに、乗車早々、外国の女性に「新橋までの行き方」を尋ねられました。1週間英語づくしでアメリカの飛行機を降りて、やっと日本語の世界に戻ったのに、もう。とは言わずに教えてあげました。

車内は飛行機の中をイメージしたそうですが、お客さんはさっきまで本物の飛行機に乗ってきたのだから何も真似しなくても・・と思いました。

新幹線は、通勤で混んでいるため1本飛ばして座っていきました。車内で食べる駅弁は(EPCOTでの焼き鳥弁当は別にして)1週間ぶりの日本食でした。





ハネムーンの日程の組み方
私の場合、立場上2週間の連続休暇が取れなかったので、結婚式を9月、ハネムーンを10月と1か月ずらしました。以前から、結婚式場にスーツケースを持ち込んでそのまま出発というお客様を見て「疲れているところで旅行なんて大変そう」と思っていただけに、結果的に良かったです。とてもお勧めです。

メリットとして

 ・結婚式直後のあわただしい作業が終わってからゆっくり旅行に行ける。
親戚まわり、お礼状書き、新居の整理など、大変な作業を全部済ませてから、落ち着いて旅行にいけるので、さっぱりします。これらを、旅行から疲れて帰ったあとにやるとなると・・・

 ・相手の嗜好が分かってから旅行に行ける。
結婚前のつきあいの程度によりますが、今まで他人だった二人が慣れない異国の地へ。成田離婚という悲劇もこんな行き違いから、なんていうのは杞憂でしょうか?
お互い、少しは理解しあってから旅行に行ったほうが、より旅行を楽しめると思います。特に、WDWでは、遊びのすべてを二人で決めなくてはなりません。他人任せにできないのです。

 ・荷物を簡素化できる。
スーツケース1人1個ずつより、2人で2個の方が、中味がダブったりせず(ドライヤーなど)荷物が多少少なくなります。
私たちの場合は、大小2個のスーツケースを用意し、まず、着替えやドライヤーなどこちらで使わないものを2人分ごっちゃまぜで大きいケースに入れ、3日前に空港宅急便(※)で成田へ。そのあと、ぎりぎりまで使うものなんかを小さいスーツケースに詰め、これは私(旦那)が手持ちで空港へ運びます。奥さんは、機内持ち込みのリュック1つだけ。これで、東京駅の複雑な乗り換えも楽々です。(奥さんが荷物を持たないので。駅弁を買うのも手ぶらの奥さんが行けばいいので、楽です)
(※)空港宅急便を空港に送る場合、搭乗の前々日以前に出す必要があります。空港から自宅へは翌日配達です。

  ・パスポートの姓を揃える
これは、姓が変わる側(仮に新婦=奥さんとします)がパスポートを持っていない場合のお話です。
通常の新婚さんは、結婚式の前後に入籍、そのあとすぐに旅行と続くため、パスポートは結婚前の旧姓で取らなくてはなりません。パスポートの姓が二人別々だと、航空券やホテルもぜーんぶ旧姓。サインも旧姓です。
せっかくのハネムーン。新しい姓でサインしたいと思いません?
入籍と旅行が1ヶ月ずれていれば、結婚式の前後に入籍、その場で住民票取得、早めに旅券センターでパスポートの申請をすれば、旅行に間に合います。
(※)旅行会社の方から「いつまでにパスポートのコピーを用意して」と言われるので、それに間に合うように準備しましょう。

結婚式後すぐ出発というカップルでも、結婚式の1ヶ月前に入籍してしまうという荒技も考えられなくはないのですが・・・


パスポートと現金

さて、パスポートですが、プールの項で書いたように(JTBでは)金庫に入れるように、推奨しています。プレジャーアイランドだけは必要ですが、身分証明はホテルのIDカード(カードキー)で済ませます。
少なくても、WDW内、メルカード、空港ではトラベラーズ・チェック使用時でもパスポート提示を要求されたことはありません。同じサインが出来るよう、漢字のサインがお勧めです。
現在のレートはよくわかりませんが、一番率のいいのはT/Cです。現金両替・クレジットカードより手数料は安いです。ドル建ての方が、使用するとき計算しなくていいのでおすすめです。
ただ、外国への旅行者がクレジットカードを持っていないと(信用を供与されていないのかと)誤解されかねないので、カードも必携です。
また、ホテルチェックインのとき、カードを提示するとカードキーにクレジットカード機能を付けてくれるので、ぜひ利用しましょう。

私も現地で気が付いたのですが、乗り継ぎの空港(私はミネアポリス)に着くと食事や飲み物、売店などで すぐにドルの現金が必要になります。添乗員または現地ガイドに両替所の場所を尋ねて、トラベラーズ・チェックをドルに替えてしまいましょう。二人で$30〜$50位でいいと思います。カードのキャッシングは機械の操作が全部英語だし、日本円からドルだと、手数料高いよ。



写真について

フィルムのX線かぶりですが、日本の空港では弱いX線を使っているので、裸のままでもかぶる心配はありません。ただ、アメリカの空港で、テロの警戒状況によってはX線を強くして、X線かぶりが起こることがあります。
これは時期や空港によって一概には言えないとのことです。(写真雑誌の記事より)。 その場合、機種によってはフィルムをX線防止袋に入れると、袋が真っ黒に写り、自動的にX線が強くなることもあるとか。(強度が最大だと袋も突き抜ける。二重にしてわざとチェックにひっかかり、係に調べてもらうという方法もあるけど)

では、プロカメラマンはどうしているのでしょうか。
フイルムを全部箱から出し、透明なビニール袋に入れます。(箱のままだと疑われやすいので) 機械の前でその袋を取り出し「これはフィルムだからハンドチェックで」と頼むと機械を通さず、手で調べてくれます。
ただ、係官では対応出来ずに上司が来るまで待たされたり、露骨にいやな顔されたり、レンズ付きフィルムでは包装を剥がすよう要求されたりと結構面倒です。(拒否されることはない)

機械の所に「X線フィルムも大丈夫(当然英語)」と書いてあれば、まず大丈夫です。



ホームへ しゅんしゅんの部屋へ



(c) 2000-2007 S.NAKAMURA(SHUNSHUN)