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第2回のんびり弾丸バス旅行 コンテンツ
e-LineR 横浜線夜行便
【このページ】
観光地めぐり1 浅草ざっくり
2階建てグ リーン車で鎌倉にワープ
4列シー ト 高速バスの一人2席を考える


ここに記載した内容は、2015年10月中旬に旅行に行った際の体験記です。ご覧になる時期によっては実際と異なるこ とがありますので、ご利用の際は必ずバス会社などの公 式サイトをご覧いただき、必要ならご確認をお願いします。
今後、内容などが変更された場合でも原則として内容の書き直しはいたしません。

・文中のバスの所要時間は当日の体験に基づくものであり、今後の実際の所要時間 とは異なります。
・バスのスピードは、著者がiPhoneのアプリで計測したものであり、運転士のスピードメーターに表示されている速度や実際の速度とは異なることがあり ます。

2015.10 しゅんしゅん



バスに乗って暇な時間を楽しむ「のんびり弾丸バス旅行」の2回目を企画しました。2014 年の去年の旅行の時から比べると、

 JR東海バスの「ドリーム静岡・浜松号」が 3列独立シートから4列シートの普通のバスに変更
 遠州鉄道のe-LineR横浜線の夜行便が毎日 運行と なり、行き先も品川バスターミナルと横浜駅に変更

と両社の設備面のサービスに大差が無くなりました。
遠鉄の夜行バスはこの路線が唯一であり、地元の遠鉄がどんなふうに運行しているのか見てみたいので、今回は遠鉄を利用してみることにしま した。

ところが、計画を立てたのはいいものの、脚(膝)に痛みを抱えてしまったため、往復のバスはそのままに、余分なウォーキングをやめたり、回る観光地を減ら してのんびりした旅とすることにしました。



JR東海バスの二階建てバス、エアロキング
京阪神ドリーム静岡号


エアロキングの後ろには今夜の宿「e=LineR」が待機している
JR東海バスのドリーム静岡浜松号(東京駅行き)は22:15発でしたが、e-LineRは23: 59発と、かな り遅め。家内に遅めの時間に送ってもらっても、まだ時間を持て余します。

浜松駅バスターミナル11番線は高速バス専用発着場です。
e-LineR入線前の22:44。 JR東海バスの「 京阪神ドリーム静岡号」(23:49発)が入ってきました。3列独立シートの二階建てバス、エアロキングです。何で大阪線がエアロキングで、東京線が4列 シートなんだよ……ぶつぶつ
浜松からの数名の乗客を乗せているのを見ていると、後ろにe=LineRが待機していました。
0時近い時間だと、流石に疲れています。早くシートに座りたい……何で隣の12番線を使ってくれないんだろう。12番線は市内循環バス「くるる」と内野台 線しか使っておらず、22時すぎには終車になるのに……ぶつぶつ。

今日の宿となるバスは、e-LineR 夜行便専用車の「いすゞ・ガーラ 864号」。去年の横浜からの 帰りに利用した車でした。
遠鉄には夜行便専用車として他に「三菱ふそうエアロエース 772号」が在籍しており、1日交代で運用されます。

運転士が呼びこみを始め、WEB乗車券のプリントアウトを手渡して車内に入りました。
去年と同じ車ですが、カーテンが閉まっています。
     真っ先に乗り込んで1D席に座り、荷物を隣の1C席にまで広げて、一晩過ごす用意をします。
コンセントに充電器をつないだり、飲み物をセットしたり……

浜松から東京に行く夜行バスの座席が4列シートしかない、というのは私にとっては大問題でして、今回は夜行便に限り、一人で2席を買い占めて利用したので す。
(遠州鉄道にメールで連絡し、許可を得ています)

この旅行記の最後「高速路線バスの一人2席を考える」にてじっくりお話しますね。

一番前の座席は三点式シートベルトで少し窮屈なのですが、前の席が倒れてこないため、そこを選んで買っています。


1D席からの眺め(パノラマアプリで合成)
登山やバス旅行の飲み物は「爽健美茶」にしています。利尿作用があるカフェインを含まないのと、ぬるくなってもおいし く飲めるため。
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23:59
。バスは定刻通り浜松駅を発車。乗客は 12名ほどです。浜松IC駐車場に20:20に到着しましたが、乗車客無し。それで も、定刻の24:29までは待っていなくてはならないとのこと。エンジンが切られ、ドアを開けたまま虫の音が聞こえてきます……冬だとたまらないだろう な……
磐田IC駐車場には24:42着、2名乗車。ここで予約客全員が乗り込んだとのこと で、運転士が人数確認。でも、2回数えて首を傾げています。

私のせいです。2席買い占めたので、帳簿上(遠鉄の売上)は15人、ところが、座席に座っているのは14人。運転士にその旨を申し出ると「そうだっ た……」といい感じに少しほぐれ、運転席と座席を仕切るカーテンを閉め、車内の予備灯(淡色の電球)を付け、定刻の24:49に発車。

ドリーム号の時は緑色の小さな灯りだけだったのに、随分明るいなぁ……と思いつつ、次の掛川バスストップには25:04(定刻25:00)に到着し、形だけドアを 開けて閉めると、車内は小さなランプだけ残して真っ暗になりました。







磐田IC停留所でカーテンが閉められた


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ドリーム号の場合は、浜松を出てから静岡駅で乗客を乗せ終わるため2時間ぐらい落ち着かない時間が続きますが、浜松の会社で ある遠鉄はこの辺りがお客様を乗せることが出来る東限。乗ってから1時間で夜行モードに入るというのは落ち着けます。
ただ、夜行モードに入るのが深夜1時というのはちと辛いものがあります。

真っ暗な車内でふと思いました。
隣に見知らぬ大柄の男性が座り、ピッタリくっついた状態でいびきでもかかれ、しかも酒臭かったら……
とても寝られたものではありません。

もちろん、隣客がいたら携帯でアプリを開いたり、時間をメモしたりなんてできないし、靴を脱いでくつろぐことも難しいでしょう……

今日は平日で半分以下の乗車率。結果的に2席買 い占める必要は無かったわけですが、時々予約サイトを抜き打ちで調べると、平日でも空いているシートがない状態で運行していることがあり、そうなると1席 しか買っていない乗客の隣は…………


2:10 バスは富士川サービスエリアに到着。 15分間の開放休憩ということで、淡黄色の照明が点けられました。
更に、3:50に海老名サービスエリアに到 着。ここは4:20まで 30分間の開放休憩です。

海老名SAはトラックで満杯で、ゴニョゴニョとバック走行してようやく車を納めていました。サービスエリアにはバス専用駐車場があるのですが、夜のトラッ クドライバーはマナーが悪く、たいていトラックが停まっています。

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ドリーム号の時、2度目の休憩はクローズ休憩と し、乗客の降車をできないようにして、運転士が仮眠していました。(前回のドリーム号は鮎沢パーキングエリ アで1時間20分休憩)

開放休憩にすると、集合時間や出発時間を決めな くてはなりません。また、深夜であること、バスにトイレが付いていることから、クローズ休憩、または「10分間の開放休憩 の後 クローズ休憩」でもいいような気がします。理由は「運転士の仮眠と車内保温と時間調整」でいいでしょう。
(食事を取りたい人にとってはベストかもしれま せんが、ドアを開けっ放しにしてるため、保温・保冷という面ではどうかな?と。)

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4:20に海老名サービスエリア出発……ちょっと早い気がしま す。早着の心配をしなくて はならなくなりました。
グーグルマップ検索でも1時間はかからないと出ていたのです。





五反田ランプでGPSが電波を拾った。
ここから品川バスターミナルまでは目と鼻の先である。

20分早着で品川バスターミナル到着
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バスは東名高速東京料金所、首都高速用賀料金所とスムーズに通過していきます。
さて、品川までどこを走るのでしょうか。
私の予想は、首都高速3号線→谷町JCT→都心環状線内回り→芝公園ランプ→品川バスターミナル
でしたが……見事に外れました。

バスが揺れると思ってカーテンの隙間から外を見たら、大橋JCTのロータリーをぐるぐる回り始めたのです。
首都高速中央環状線のトンネルを通り、出たのは五反田ランプでした。


5:10……何と20分も早着して品川バスターミナルに到着しました。
乗客の多くが真っ暗な品川の駅に向かい、若干の乗客は待合室で迎えを待つ体勢に入るようです。

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次の行動によって考え方は様々ですが、6時前に 到着する夜行バスが、大幅に早着されると(私の考えでは)非常に困るのです。
旅行客が早朝、時間を潰すところが非常に限られ ています。
先ほど、海老名SAのところで「クローズ休憩」 を勧めた理由の一つは、早着防止の対策でもあるのです。(国鉄時代から何十年の実績があるJRと、夜行バス2 年の遠鉄では経験の蓄積が違うとは思いますが。)

実は、e-LineR夜行便に乗った知人を品川 バスターミナルに迎えた時も、20分以上早着してしまったために乗ってきた人を待たせてしまったし、去年の 横浜からの戻り便も15分早着だったので、早着気味なダイヤなのかもしれません。

また、e-LineR横浜線は2015年7月に ダイヤ改正を行い、今までは浜松→横浜→品川、と回っていたのを、浜松→品川→横浜 というように回る順番 を変えています。横浜着の時間は変えていないため、従来は6:50着だった品川着の時刻が5:30と大幅に早くなりました。
一方のドリーム号は、横浜着が4:50と極端に 早く、東京駅着が5:50。浜松発が22:15と早めです。(24:00に出る静岡駅のことも加味しているのかもしれませんが)

早く着きたい、発車は遅いほうがいい、という考 えもありますが、一方で仮眠を前提としている夜行バスではある程度の所要時間がないと、寝る時間を確保でき ないのではないでしょうか。
(夜行バスの場合、20時から23時に発車し、 6時から8時に到着する運行ダイヤが最適とされています)
……「高速バス進化の軌跡 和佐田貞一 交通新聞社新書 p221」より

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さて、品川バスターミナルというのは、品川駅にあって品川駅にあらず。
駅から600メートルぐらい離れていて、歩道を延々と歩きます。
でも、品川バスターミナルを管理する京浜急行の協力があってこそ、東京都下のターミナルに乗り入れできるのですから、感謝しなくてはなりません。
他にも、YCAT=横浜シティ・エア・ターミナル(京急?)や休憩場所である横浜市交通局(滝頭営業所)の協力も得て、高速バスとしては珍しい単独運行を行っています。

横浜線の後から運行開始した「e-LineR 渋谷・新宿線」「e-LineR 大阪線」はJR東海バスや京王、西日本JRバスとの共同運行の形を取ることで、目的地のターミナルを確保しています。





時間つぶしのため、去年と同じ神田へ向かいます。品川から神田方面に向かうためには、ホームに降りる前に京浜東北線か山手線を選ばなくてはなりませんが、 天邪鬼にも京浜東北線で神田に向かい、神田駅前の吉野家(5:00オープン)で食事をして、ネットカフェで時間つぶしをしました。

バスの中で殆ど寝ていないので、しばし休憩です。

冒頭書いた、脚をかばうために観光地を絞り込んだのと、天候が良くないため、長めに休憩を取りました。




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