1日目 ドギーパーク/2日目 富士登山/3日目 西湖蝙蝠穴・まかいの牧場/白糸の滝/感想
1日目 ドギーパーク
楽しかったけど、ちょっぴり物足りなかった去年の旅行。
貸別荘も1泊では物足りなかったし、富士山ももう少し上まで行ってみたかった。
今年は冬のうちから色々と計画を立てて、こんな旅行になりました。
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8月下旬の平日、朝6時半。自宅を出るといつものマクドナルドへ向かいました。
「朝マック」を楽しむためですが、あれれ……閉まっている。メンテナンス中のようなので、天王にある別のマックに行ったところ……ドライブスルーの利用客がひっきりなしに来ているのに、店員は少人数。なかなか注文の品が届かないかと思えば、足りないし……
ちょっとケチがついて、予定より遅く東名に乗りましたが、今回は渋滞もなく、至って快調。
ただ、ブームというのは恐ろしいモノで、どのサービスエリアが異様に混んでいました。
(今、サービスエリアに立ち寄って時間を過ごすことがブームになっているそうです)
と、富士スバルランド・ドギーパークに着いたのは10:16 。予定より14分早かったです。
「予定より」というのは、天王のマクドナルドを出るときに計測したナビの推測に基づく時間。ナビといっても今回、iPhoneのアプリで「全力案内・ナビ」を購入し、使ってみただけなのですが。
(我が家のクラシックカーには初めからナビは付いていません)
まずは、レンタル犬のコーナーに直行し、借りたのはトイプードルの「ベル」
くまのぬいぐるみみたいにかわいらしい仕草でちょこちょこと歩いていきます。
小型犬なので、子どもたちでも安心してリードを持つことが出来ました。
レンタル犬「ベル」 (トイプードル) ベルに振り回される(?)子どもたち
30分のレンタル時間が過ぎ、次は自分用の中型犬、と行きたいところですが、もうすぐドックショーが始まるというので、後回しにしました。
(去年は立て続けに犬を借りてしまったので、ドッグショーを見損なっていた)
フリスビードッグの実演でしたが、小型犬のコリーには荷が重すぎたみたいですね。
ショーを見た後は、ドギーパークの中をさらりと回り、すいているレストランで昼食。
閑散期のことを考えると、メニューが限られるのはやむを得ないこと。
去年はチャーハン、で、今年はかつ重を頼んでみたのですが……ご飯大杉ww
これは落ちたフリスビーを拾って戻るところ カツはちょっとだったが、飯がやたらに多かった
ドクターフィッシュは無くなっていたので、一度乗ってみたかった「森林鉄道」へ。
さっきから見ていると、家族ごとに「貸し切り状態」で運行されているので、行ってみたら案の定、我が家の貸切状態。
野趣溢れる森の中を走りながら思いました。空いていると分かって居るんだったら、客車3輌もつなぐ必要ないのに、と。
貸し切り状態ww こんなに立派な機関車なのに……
私もよく知りませんが、昔、ここは「富士スバルランド森林公園」という観光施設だったらしく、動物が大きな飼育コーナーで飼われていたり、アスレチックがあったり、土産物屋に昔のキャラクターが描いてあったりと、よく見ると昔の名残があちこちにあります。
去年は「ガラスの森美術館」に行くため、早々にドギーパークを後にしたのですが、今年はこのまま貸別荘のチェックインにすることにしていたので、たっぷり時間を取りました。
子どもたちは、滑り台に遊具に、と色々な遊びに興じています。(それでも、オルゴールの森に入るよりは安いww)
その隙に、私はそこを抜け出すと、ひとりでレンタル犬のコーナーに向かいました。
昼下がりで、多くの犬には「休憩中」の札が付いている中、ある犬を借り出しました。「ネッカ」という雑種の中型犬で、見た目はちょっと怖いです。
てか、今回も「耳が立っている大きめの犬」を借りるつもりでいたので、別の柴犬と迷った末こちらにしました。
その「ネッカ」を連れて子どもたちのところに行ったら「わあ〜っ、でかい犬〜っ」とびっくり。連れて歩くと、早速巨大な粘土状の物体を放出したので、女房に拾ってもらいました。(さっき、ベルが物体を放出したときは私が始末しています)
女房は「トイプードルの物と全然大きさが違う」と文句を言っていましたが。
中型犬「ネッカ」 元の犬種が分からないぐらいの雑種なのだとか。愛嬌たっぷりでしたが。 去年一緒に散歩した「チョコ」はケージの中でお休み中
午後になってようやく連れ出してもらえて嬉しいのか、ネッカは強い力でリードをぐいぐいと引いていき、子どもたちは早足で追いかけてきます。
こんなでかい犬もいいけど、えさ代が大変なんだろうなぁ。
(ドギーパークはペットの犬の入場もOKで、中には子牛ぐらいの犬を連れてきている人もいました)
30分後、ネッカを返しながら、スタッフの方に聞いてみました。
「ネッカは何と何の雑種ですか?」「もう色々混ざっていて、元の犬種が分からないぐらいです」
「去年借りた(白いプードルの)『王子』が見あたりませんが」「亡くなってしまいました」(一頭一頭、ちゃんと気に掛けていたんですね)
去年私が借りた柴犬の「チョコ」は檻の中でけだるそうにしていました。
土産物屋で買い物したり、上の子がパターゴルフに興じたりしているうちに、14:40。
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「どうする? 先に買い物していく?」
「一旦宿に行こうよ」よほど去年の印象が良かったようです。河口湖を横断する形で貸別荘に着いたのは15:00ちょうど。
もちろん、明日の富士登山に備え、途中でガソリンを詰めておきました。
部屋は去年と違う側で、中が去年の部屋と反転しているのが面白かったです。
さて、写真でも撮るか……ん?……子どもたちが荷物をどかどかと運び込んでいて、こざっぱりした部屋は一瞬で散らかってしまいました。
写真を撮れたのはここまで。後は散らかされてしまった。同じ貸し別荘の反対向きのタイプ。(去年の様子はこちら) 玄関前はこんな感じ
「荷物全部降ろすの」「登山靴とステッキ以外は全部降ろして」
女房はクーラーボックスから肉を取り出して冷蔵庫にしまったり、お米を研いだりしています。
「さあ、行くよ!」子どもたちがくつろいでゲームを始める前に、声を掛け、車で向かったのは河口湖町の大型ショッピングセンター。
去年一度利用しているので、100円ショップや食料品を要領良く買い回り……その間に私はあるコーナーを覗いて……「何探しているの?」「サポーター……」
6月の手術の影響で、脚が100パーセント完治しておらず、膝も不安だったので、地元に居るときから膝用のサポーターを買おうとしていたのですが、大きめのがなかったり、あっても片方分しかなかったりしていたため、買えずにいたのです。ここのSCの薬局にも、Mサイズのしかありませんでした。
「確か、このSCを出たところにドラッグストアがあったはず」「えっ」
女房は,駐車場から出た通りの先に「薬」と大書した看板があるのを見落としてなかったのです。
車をSCから出し、薬局で見事に目当ての品をゲットしました。
貸別荘に戻ってからは、BBQの支度をしたり、明日の富士登山の支度をしたり。
子どもたちは2階に上がってなにやらゴソゴソしています。(多分ゲームなのでは??)
オーナーに頼んでコンロに火を入れてもらい、BBQが始まりました。
去年よりも多めに肉を用意したのにもかかわらず、私たち夫婦が焼いた肉は次から次へと子どもたちのおなかの中へ。なんか、1年でこんなに成長するものなのかな、と感心しました。
今年はあわただしくなるので花火は取りやめて、交代で風呂に入ったり、布団を敷いたりとバタバタ過ごしているうちに………………zzz
2日目 富士登山
翌朝、6:30に起きた私たちは、朝食を食べ、7:30に出発。
トランクのなかには、半年以上かけて集めた登山用品が入っています。
登山靴、ステッキ(親の分のみ)、リュック、中身はカッパ、上にはおるもの、水分、タオル、簡単な救急用品、コンビニで買ったおにぎり
私は小銭山盛り、小さい方のデジカメ、iPhoneとエネループ(iPhoneのバッテリーの持ちが絶望的なぐらいよくない)
登山靴4足だけでも相当かさばるのですが、今年は七合目を目指すので、登山靴は必須。
登山計画もありますよ〜
7:30宿出発 宿から富士宮新五合目までは65km
9:30 新五合目着〜駐車場探し
10:00登山開始
10:30 六合目山荘にて休憩
11:30 新七合目 ご来光荘着
12:30 元祖七合目 山口山荘着
13:30 山口山荘発 下山
15:30 新五合目着
4つある富士山の登山道の内、富士宮口だけが登り・下り兼用のルート。
往復の登山者がルートを共有するために混雑するという欠点はありますが、その欠点は「好きなところで折り返せる」利点となっています。これは、登頂を目指さない私たちにとってありがたいことです。
だから、河口湖からわざわざ富士山を半周してまで富士宮口にしたのです。
明日行われる富士火力総合演習の準備なのか、自衛隊の車輌が行き交う中、快調に富士宮口を目指します。今年は去年のようなガス欠の心配もないし……
ところが、富士宮口レストハウスのロータリーに入るかなり手前から車が止まっていました。ハイキングならともかく、こんな下の方に停めさせられてたまるものか、とそろそろとロータリーを目指します。
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9:15 ロータリー着。当然のごとく満車でした…………が、私にはある計算がありました。だから、9:30着にこだわったのですが。
この時間というのは、ご来光登山を済ませた登山客が車に戻ってくる時間だったのです。
車の窓を開け、高地順応をしながらロータリーを1周……最初の分岐点では、係の人が誘導棒で下の駐車場を指し示しているのを無視してもう1周……3〜4周ぐらいはするつもりで……
2周目に入って程なく、遙か先の方で、登山姿をした人が車に乗り込むのが見えました。
これはきっと車を出すに違いない。私たちが通り過ぎてから出されたのではたまったものではない……そう思って、車をそろそろ進めていると
「おい兄ちゃん、その先あいているぞ!」と中年の登山客が声を掛けてくれました。
「ありがとうございます」私と女房は感激にふるえながらお礼を言うと、その場所へ一目散。
ほっと一息つくと、件の場所からも車が後退し、別の車がすぐに入ってきました……
数年前のジブリ美術館の前の駐車場といい、ついているなぁ。
トランクを開け、家族4人が一斉に登山靴を履き、リュックの中身を点検しつつ背負うので、かなりバタバタしましたが、何とか登山姿となり、新五合目レストハウスへ。
「上のトイレは(利用料が)高いから、ここで行っておけよ」と子どもたちをトイレに送り出し、自分もトイレと水分補給。
ロータリーに着いてから30分以上経っているので、おみやげの下見はやめて、そのまま新五合目へ。
登山口には、黄色のベストを着た静岡県のボランティアが立っています。軽装による神風登山を防止するため、軽装の登山客に声を掛ける役割なのだとか。
去年は「すごい絶壁」と思った取り付け部も、今年は余裕で登っていきます。
子どもたちは登山靴、私と女房の手にはステッキ。富士宮口は登山道と下山道が同じで、すれ違いによる渋滞が……なんていう欠点も言われていますが、登山客がすれ違うときかなり多くの人が「こんにちは」と声を掛けてくれます。
もちろん、私たちも返しました。
上の子は立ち止まるたびに酸素を吸っていましたが、他に吸っている人もおらず、本人も酸素を吸ったところで症状が改善しない様子。「高山病ではなく、運動不足だ」と言ってやりました。
娘の昼食。下界と五合目(標高2500m)の気圧差で袋がふくらんでいる 去年より雲が多かった印象。(五合目レストハウスより)
30分ほどで六合目の宝永山荘に到着。
ベンチには重装備で山頂を目指すような人もいれば、サンダルにタンクトップ、手ぶらの人もいて、なかなか面白い眺めです。
休憩が済み、観光客たちと袂を分かち、登山道へ。
道は一気に急になり、すれ違う人も本格的な登山の格好をした人ばかり。
女房が思いがけなくハイペースで先にすすみ、上の子が食らいついて行きますが、下の子は至ってのんびりペース。
もともと、大人が最後尾を固める約束になっていたのと、娘のスローペースが私に丁度いいので、のんびり付いていきます。
少し広い場所を見つけると、女房が立ち止まり、上の子が遅れて到着。水と酸素で一息つき、そこに私と娘が到着するというパターン。
(上の子が酸素を吸っていると、看護師風の方に『ここはまだ酸素が濃いから、少し離して吸った方がいい』と言われたとか。だから、酸素が薄いんじゃなくて、運動不足なんだってば……)
私もそんなに歩いている方ではないのですが、娘のスローペースに合わせて登っていくと息も切れず、こつこつと進んでいきます。
時折霧が晴れる度に、先ほど休憩した六合目の山荘が眼下に小さくなっていきます。
六合目の山荘にて 登るにつれて、六合目の山荘が段々小さく見える 「お父さん、今何時?」
「11:30だけど」
「(六合目を出てから)1時間経つけど山小屋に着かないじゃん」と子どもたちからブーイング。目指す山小屋は遙かかなた……
やはりガイドブック通りのペースじゃ無理なのかな。
ここで、娘のご機嫌が悪くなったので、娘の荷物を肩代わり(私のリュックに縛り付けた)、
12:00。予定より30分遅れで新七合目到着。「登山計画」よりも大幅に遅れていたので、ここで折り返すことにします。
霧で視界が良くない中…… 時々雲海が見渡せる
山荘から少し離れた所に、ちょっと広くなった岩場があるので、背負ってきたおにぎりでお昼。残念ながら、雲に覆われて下の景色は見えません。
食事をしている間にも、何組かの登山客が行ったり来たりしているし、ちょっと離れた所には別の家族連れも。聞こえてくる会話から判断すると、私たち同様、ここで折り返すようです。
好きなところで折り返せるのは、富士宮口の魅力の一つということが改めて分かります。
「さて、山荘でお汁粉でも食べようか??」と私
「えっ、高いでしょ」……私が出すと言うことで、山荘の中へ。一度入ってみたかったから。
確かに、お汁粉1杯500円、パチモノ(米国製??)のコーラが350円、水が500円は安くないですが、本当にこの場所で休憩したい人にとっては高くないだろうし、この物資をここまで上げるコストや、年に2ヶ月しか使わない山荘を維持するコストも考えると、「観光地値段」と非難する方がおかしいでしょう。
いつかはこんな山荘に泊まって頂上を目指す日がくるのだろうか??
そんな思いにもとらわれました。
何とか山頂が見えるタイミングで記念写真 新七合目はこのあたり
(iPhoneのナビによる)山荘の中 500円のお汁粉。汁は薄めだったが、却って飲みやすかった。
結局、雲に阻まれて、昨年のような「見渡す限りの景色」には恵まれず、未練もありましたが、13:00、下山に入ることになりました。
女房はステッキを翻しながら先にスタスタと降りていき、私と娘が続きます……
上の子は……登りの時と違って、足場の確保に苦労しているみたいで「やっぱりあのとき、金剛杖を買っておけばよかった」と文句を言っている始末。
〜かつて、富士登山のベテランから聞いた話だと、「金剛杖は荷物になるばかりで、体力のない初心者はやめた方がいい」とのことで、私は最初から考えませんでした。
あの形状だと、体重を掛けるのに全てを握力に頼らなくてはならないので、使いにくいと思います。
まあ、「焼き印集め」という楽しみがあり、精神衛生上は良いかもしれません。
上の子は所々で女房のステッキを借りながら、14:00。下山開始から1時間で六合目の宝永山荘に到着。
さっきよりも、軽装の観光客が増えているような気がします。
あとは、なだらかな道や、軽い岩場を通って、20分ほどで新五合目レストハウスに到着し、おみやげ見物。
おみやげといっても、去年見たことがあるものばかりww
富士宮口五合目から六合目に至る山道の一例。こんな平坦な道は多くなく、岩場が多いので、サンダルでの登山は無謀だと思います。
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女房は「富士山の写真が欲しい」というので、探してみると……全部山梨県側から撮影したものばかり。ちょっとがっかりしました。
山梨県側から撮ると、湖を全景に入れられたり、山の形がきれいだというのはわかるけど、静岡の登山口の売店には、一つぐらい静岡県側から撮った写真があってもいいのにね。
15:00、新五合目を出発。
私たちの停めていた駐車スペースにはすぐに次の車が入ってきましたが、下の方の駐車場は少し空いていました。
ナビで計算すると、16:30前には河口湖の市街地に到着する見込み。予定では帰る途中に食堂に寄って「ほうとう」を食べるところですが、早すぎます。
かといって、どうしようもなく疲れたときの第二案「スーパーで晩ご飯を買って帰る」ほどは疲れていないし。
「一度帰る?」「うん」よほど貸別荘が気に入ったようです。
下山直後の様子
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途中、河口湖に入る観光客の車で流れが悪くなる場面もありましたが、16:30、貸別荘に到着。
「おかえりなさい」とオーナーが出てきました。
「富士山はどうでしたか?」
「良かったけど去年より混んでました」
「そうですよね……今年は富士山ブームで……ところで……」
入浴する前には、よくシャワーで体に付いた砂を洗い流して欲しいとのこと。
貸別荘のお風呂は「24時間風呂」でいつも入れるのですが、砂を浴槽に入れられると詰まってしまうそうです。
で、体を洗っていると、腕がものすごくひりひりします。袖から下が真っ赤に…………やられた!
上の「下山直後」の画像を見ると分かりますが、そんなに寒くなかったので、私は半袖のまま七合目まで行っていたのです。(七合目での休憩の時に上着を羽織った以外は、汗を発散するTシャツとベスト着用)
山の上はそんなに晴れていなかったのにもかかわらず、紫外線をモロに浴びたというわけでした。
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シャワーを浴び、再び昨日のショッピングセンターへ。
まずは、上の子の着替えが足りないので、服売り場へ。今回、全て自分で支度をさせたので、枚数の計算を間違ってしまったのだとか。
さらに、明日の朝食を仕入れたあと「ほうとう」を食べに行くのですが……
「どの店がいいのかな」「全然わからない」「確か別荘の近くにあったような」
ええい。面倒だ!!「これから車を流して、最初に左側にあった店にしよう」といい加減に決めて車を出しました。
少し走ると「ほうとう」と書かれた食堂が。看板はでかいけど、こじんまりした店……中に入ると……あれ?
お客さんが一組もいない。
ほうとう料理
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まあ、平日の夜の地方都市の食堂なんてこんなものでしょう。19:30と少し遅い時間だし。
エアコンの利いた室内で、ふうふう言いながらおいしくいただきました。
分厚くて平らな麺と、味噌味の出汁がいい感じです。
で、店を出ると……片側2車線の道の向かい側に、巨大な食堂がありました。
看板には「ほうとう」と書かれ、駐車場は車でぎっしり。
「そうか……こういうことだったんだ……」
私も、昼間で両方の店が目に入っていたら、大きい方を選んでいたかもしれません。
(後で調べたら、私たちがほうとうをおいしく頂いた店は「和風れすとらん一句」、道の向かい側の店は「小作」でした)
帰りにコンビニに立ち寄り、先ほどのスーパーで買えなかった「アイス」を購入して貸別荘に戻りました。
3日目 西湖蝙蝠穴etc
翌朝。朝食もそこそこに、荷物の積み込みを始めました。
夏の旅行で、洗濯機のない宿泊施設に4人分の着替え。登山用具も含まれているため、膨大な荷物は慎重に載せていかないと入り切りません。
道中、使用しないものから順に、わずかな隙間も惜しむように詰め込んでいきます。
こんな時、部屋の目の前に車が停められるのはいいことですね。
女房と子どもたちは、残された荷物をまとめながら忘れ物の点検。あれ?出発が待ちきれなくてゲームをしているやつがいるぞ…………
3日目、元々は富士登山の予備日として設けてあり、深く決めていなかったので、旅行に入ってからみんなで相談しました。
上の子は「ぐりんぱ」を主張。女房と下の子は「まかいの牧場」、私は「西湖コウモリ穴」または「風穴&氷穴」のどこかを主張。
で、考えると……「穴」+「まかいの牧場」なら時間も丁度良く回れるが、ぐりんぱは遊ぶところが多く、入場料も高いので他と組み合わせるのはもったいない……ということで、「ごめんね」となったわけです。
「穴」はどこにしようか、前日からiPhoneやパンフレットを使って調べたところ、「西湖蝙蝠(コウモリ)穴」が大きくて面白そう、と決め、ルートを確定して出発。
青木ヶ原の樹海を走っていっても、道路は広く、思ったより明るい雰囲気で自殺の名所という感じがしません。受付で料金を払い、5分ぐらい樹海の遊歩道を歩くと……
確かに、遊歩道を歩いているだけでは危険はないのですが、そこから300mも離れると方向感覚が狂いそうです。日の光も入らないし、周りは同じような景色ばかり……
河口湖周辺を走っている周遊バス(レトロバス)。 樹海の遊歩道。一歩はずれると…… 蝙蝠穴入り口。網の大きさは「(施錠時には)蝙蝠は通れて人は通れない大きさ」なのだそうです 中は本当に真っ暗です
蝙蝠穴に到着。昼間は蝙蝠は奥の安全地帯で休んでいるということで、コウモリにはあえませんでしたが、真っ暗で滑りやすい分、富士山より怖かったです。
懐中電灯を持ち込んで良かった……。転んで腰を打ってしまうと、帰りの運転に差し障りがあるので、慎重に慎重に……
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そのあとは、去年消化不良のまま帰途に就いた「まかいの牧場」へ立ち寄り……
午後になるとウサギは満腹になっているので、もっぱら羊にえさやり 女房がお昼に食べたのはポークソテー。
「さっきの材料だよ」「……」今回は時間にゆとりがあったので、ハンモックもじっくり堪能。 ヤギミ……ずいぶん投げやりなネーミングww 広大な牧場 暑いせいかソフトクリームはすぐに溶け出してしまった
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時間があったので、「白糸の滝」へも足を伸ばしてみました。
天井のアーケードが壊れているなど、一昔前の有名観光地の風情を漂わせていましたが、滝の眺めは絶品。晴れていればもっとすてきな眺めだったことでしょう。
去年と違って、とにかくゆったりとしたスケジュールを組むことを心がけたおかげで、疲れて不機嫌になる人もなく、楽しく旅行を終えることができました。
はとバスとHISのバスツアー、さっきまでまかいの牧場にいた……私たちと同行程と言うことか
アーケードの屋根が破れているところに、かつての栄華が思いおこされる
このように、上から見下ろすと美しい音止の滝
周りはこんな感じです
帰りの上り坂が意外ときつかったりして
注意書きも五カ国語表示とはww
感想・講評 観光地ともいわれる富士山六合目から、一つだけですが上に踏み出したことも含め、内容的には去年のコースをゆったり組み直し、進化しただけなので全体的によかったと思います。
富士山の天候が良くなかったのが残念ですが、こればかりは……
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私たちもそれに乗っただけだ、と言われればそれまでですが、富士山ブームは凄いですね。軽装の観光客もどんどん登ってきます。
そんな様子を見た私、「富士山を世界遺産に」という考えには共感できません。
富士山を愉しみに来ている人たちにとって、世界遺産(特に自然遺産)の足かせはあまりにも重すぎます。
東京から近い、日本一の山。単独峰の美しい形状……もっと観光客に開かれるべきだと思います。
そのためにはもう少し人の手を加え、人が集まれるようにしてほしいものです。
例えば、富士宮口の五合目から六合目・宝永火口までは観光地として開発を促進し、多少足が不自由な方や高齢者でも通行可能な道路(現在のブルドーザー道並の道)を整備し、広く開放。必要なら入山料の徴収もアリでしょう
(一方、六合目に検問所を設けて、登山装備をしていない人は条例でその上には行けなくする)
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